ルテニウム錯体を用いたアンモニアの触媒的酸化反応の開発を達成!~ アンモニア社会に向けた直接的なエネルギー変換反応~:エネルギー・資源フロンティアセンター 中島一成准教授、システム創成学専攻 戸田広樹(D1)、西林仁昭教授ら
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/press/setnws_201907251101484135182640.html
東京大学大学院工学系研究科の西林仁昭教授らと東邦大学薬学部の坂田健教授らの研究グループは、ルテニウム触媒に、酸化剤と塩基を組み合わせた反応系を用いることでアンモニアの触媒的酸化反応の開発に成功した。また、実験および理論計算の手法により詳細な反応機構について検討を行い、ルテニウム–窒素三重結合を有するニトリド錯体の二核化反応によって窒素分子が生成していることを提唱した。また、本反応は、酸化剤の代わりに電気化学的酸化反応を用いた条件下においても、室温でアンモニアの触媒的な酸化反応が進行することが明らかとなった。本研究成果は、アンモニアに蓄えられた化学エネルギーを直接的に電気エネルギーへ変換する反応であり、アンモニア社会の実現において重要な発見である。
本研究成果は、2019年7月24日の「Nature Chemistry(ネイチャー・ケミストリー)」(オンライン版)で公開された。
参照元:東京大学大学院工学系研究科広報室
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/press/setnws_201907251101484135182640.html
Nature Chemistry:
https://www.nature.com/articles/s41557-019-0293-y
東邦大学:
https://www.toho-u.ac.jp/press/2019_index/20190717-993.html
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST):
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20190725/index.html
Nature Research Chemistry Community(Nature系コミュニティ):
https://chemistrycommunity.nature.com/users/265564-yoshiaki-nishibayashi/posts/51239-for-nature-research-chemistry-communit