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グローバル循環システム
極限環境下での地圏開発として海底熱水鉱床の開発や高レベル放射性廃棄物地層処分などのプロジェクトが進行中です。これらは条件が厳しく既存のシステムでは開発が難しく、特徴に応じた開発システムの創成が必要です。レアメタルの確保を目的とした海底熱水鉱床の開発では海面下2000mでの最適な採鉱システム(掘削機械の選定や 揚鉱システムなど)の検討を行っています。
大規模な地圏開発(資源開発や社会基盤整備)は大きく分けると掘削(地盤を破壊す る)、支保(掘削した周辺を安定化させる)、運搬(破壊した地盤の廃棄)の3つにわけることができます。経済性を考慮しシステムとして高効率化を目指すためには、この3者のバランスを考慮する必要があり、それぞれに関係する要素技術の開発(グリーン商品となるPETボトルからリサイクルした繊維の開発、掘進機の掘削抵抗を利用した岩盤 特性の把握など)を行い、そのシステム化を行っています。
自然は複雑で力学的に不均質であるため、地震、岩盤斜面や地下空間などで予期していない破壊現象が生じ、人身災害に至ることが度々あります。これを防ぐために破壊の前兆現象をとらえ、大規模な破壊を予知し、破壊箇所付近にそれを知らせるシステムの開発を行っています。また、鉱山の採掘跡の環境保全(斜面崩壊、水質悪化、景観的配慮 など)の対策に関する検討も行っています。