日本船舶海洋工学会では、歴史的価値のある「ふね」関連遺産を「ふね遺産」(Ship Heritage)として認定し、社会に周知し、文化的遺産として次世代に伝える事業を行っています。
東京大学試験水槽は我が国最古の大学船型試験水槽として、<船舶の研究関連設備,機器>のカテゴリーで「ふね遺産」に認定されました。平成29年7月18日(火)に明治記念館において認定式・記念講演が行われました。
<船舶の研究関連設備,機器>
東京大学試験水槽
我が国最古の大学船型試験水槽
所有者 :東京大学
保管場所:東京大学(東京都文京区)
本水槽は昭和12(1937)年に建設された、国内の大学が所有する現存船型試験水槽としては最も古い水槽であり、日本および世界の造船技術の発展に先導的な役割を担ってきました。世界中の船舶に影響を与えた船首形状の開発をはじめ数々の先進的な研究成果を生み出しており、船舶工学における流体力学の確立・発展に加えて、船舶の燃費・速力向上に役割を果たす様々な技術開発に多大な貢献をしてきました。現在も教育、研究設備として基礎研究、船舶の性能向上、海洋再生可能エネルギー開発に関する研究などで活躍しています。

船型試験水槽

授賞式の様子

4月から6月までの当専攻の招聘教授として勤務したTezduyar教授が離任しました。期間中、Tezduyar教授は講義、若手研究者や学生へのアドバイス、教員とのコラボレーションを通じて専攻に多くの知的刺激を与えてくれました。
6月30日には当専攻の教授としての最後のセミナーと送別会が開催されました。

大規模計算力学の分野で国際的な第一人者であるTayfun Tezduyar教授がシステム創成学専攻に招聘教授として着任しました。
Tezuduyar教授は吉村教授、山田准教授、三目助教とともに2017年度S1S2タームに「Advanced Computational Mechanics」の講義を行います。
http://www2.mech.t.u-tokyo.ac.jp/index_GME.html