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グローバル循環システム
地下の状態を捉えることは、CO2地中貯留や地熱といったCO2削減やエネルギー開発にきわめて重要です。当研究室では、探査データの解析手法の開発や自動化、探査ツールを開発しています。例えばデータ解析を自動化したことで世界最高レベルの空間解像度による地下のイメージングに成功し、新たなガス層を発見しました。また当研究室が開発した超小型震源装置で連続的に貯留CO2をモニタリングすることが可能となり、現在はCCSプロジェクトへの実用化を目指しています。また探査だけではなく、数値計算で天然岩石内のCO2挙動を推定する「デジタル岩石物理」の開発や、CO2鉱物化などの新しいCO2貯留に向けた研究を行っています。
地殻内部で生じるダイナミックな変動をモニタリングすることで地震断層や火山の動態を捉えて予測し、防災に貢献できる手法の開発に取り組んでいます。当研究室では、日本列島に展開されている地震計データを利用し、地殻内部の動態を捉えるモニタリングシステムを構築しています。さらに南海トラフや日本海溝の地震断層周辺の力の加わり方を探査データから捉える研究なども行っています。
近年、探査技術は地球だけでなく、宇宙での資源開発や基地建設にも求められるようになりました。すでに火星や月では、ローバーを使った探査が実施されています。またタイタンでも探査が計画されています。当研究室では、火星や月面に設置された地震計データの解析や、はやぶさ2試料などの物性測定に取り組むとともに、月面での探査ツールの開発を行っています。