◆大学院入試について◆
志望動機・希望研究内容書の様式をアップしました。
社会経済システム
マテリアルフロー・ストック分析、LCAといったIndustrial Ecologyと呼ばれる分野での手法と、古くから行われてきた鉱物資源経済学における枯渇性資源利用に関する研究の知見を踏まえ、金属などの鉱物資源が社会の持続可能性を阻害しないための社会システム全体のデザインと、その評価指標について研究をしています。
資源のライフサイクルには、天然資源採取、その利用、リサイクル、最終処分などが含まれますが、鉱山開発がある程度環境に影響を及ぼすことは不可避です。ですが、その影響は正確には把握されていないのもまた事実です。そこで、その定量的な評価と、その上での鉱業の社会受容性について研究を行っています。さらに、鉱山業界の構造について分析を行うことで、古典的な資源リスクと、環境などに起因する間接的なリスクの統合化によるCriticalityの算定などにも取り組んでいます。
リサイクルには技術的な課題が多くあります。他方で、「退蔵」や「不適正な輸出」などそもそも適正な技術プロセスへ、使用済の製品が渡らないという問題があります。そこでの最大の問題は、これらを排出する消費者の行動を理解することと、その上で適切な社会システムを設計することです。ここでは、消費者行動の調査・分析から、その結果を用いたシミュレーションなどを通し、リサイクル促進のための社会システム設計についての研究を行っています。