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社会経済システム
物流分野では、トラックや船舶の自動化・自律化、トラックの隊列走行などの新技術導入が進んでいます。本研究室では、物流分野での新技術導入により高度物流システムが実現を想定し、貨物フロー、各輸送手段の運賃、各ステークホルダーの利潤、社会的便益などへの影響を評価するシミュレーションモデルを開発しています。また、物流システムでは荷主、輸送オペレータ、施設管理者など様々なステークホルダーが有機的に結びついているため、モデルではこれらの相互依存関係も考慮しています。開発したモデルを用いて、社会的総余剰などが最大化される社会的に望ましい物流システムのあり方を検討し、社会に提言することが目標です。
サプライ・チェーン・マネジメント(SCM)では、複数国・企業が連鎖して製品の生産システムが管理されています。本研究室では、SCMの全体最適化、リスク管理、生産拠点自動化時代の将来工場立地選択モデルの構築などを行っています。機械学習に基づいたグラフ分析により、経済合理性を追求しつつ頑健なサプライ・チェーン・ネットワークも模索しています。また、グローバル・バリュー・チェーンの概念に基づき、中・低所得国の産業・貿易構造のあり方も分析しています。