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先端知デザイン
利用価値のあるデータは容易に公開されません。しかし、データの中身まで公開しなくても、データの使い方や組み合わせ方を構想し、限定した他者とデータ共有を進めるなら話は容易となります ‒ これが新しいデータ連携社会、即ちデータ市場の原理です。本テーマでは、データ市場をイノベーションの科学的基盤として位置づけ、ビジネスの創造やその元になるデータのデザインのために、「データジャケット」 など創造支援技術や「学習なき発見」など新しいAI技術を開発し適用する実践的研究をしています。
何かに新しい価値を感じるとき、人は目や手を使ってその何かと周辺の身近な事物を結びつけて理解し、気づきを説明へと具体化します。同様に、ビジネス主体の要求にあわせて、顧客たちの動作のほか、天候や消費データなどを統合的に分析すべきデータを抽出し収集しつづけ、その分析を根拠として組織の創造力を維持するプロセスの研究を行います。 当研究室にとっても新しい、文理融合型の研究テーマです。
消費者や実業家の会話、金融業、小売業、医療・地震のデータを解析し可視化する技術を開発し、様々な現場のニーズにあわせた導入実験を進めています。データを可視化した図から、身の回りの変化や新しい価値を発見する – データ可視化は、製品デザイナーやマーケターが新たな価値観を創造・共有し、市場というシステムを形成してゆくドライブフォースとなります。
以上の研究は、産学・領域横断・国際という三次元の連携を深め広げながら進めています。