東京大学

Department of Systems Innovation,School of Engineering,
The University of Tokyo

  

お知らせ

2025.4.23(Wed)

受賞・表彰

川畑研究室の浦中祥平助教が日本鉄鋼協会において澤村論文賞を受賞しました

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・受賞日:2025年3月8日

・氏名:浦中 祥平

・研究科、専攻等:システム創成学専攻

・受賞した賞の名称と簡単な説明:『澤村論文賞』 英文学術論文誌「ISIJ International」に掲載された前1か年の論文で、学術上・技術上最も有益な論文を寄稿した者に授与されます。

・研究・活動の説明:『Quantitative Analysis of Hardening Due to Carbon in Solid Solution in Martensitic Steels』 実用鋼においてマルテンサイト組織の硬さの制御は、鋼の高強度化や高性能化する際に重要ですが、マルテンサイトの硬さの発現メカニズムについては、固溶C、転位、粒径、析出物が影響していることは理解されているものの、各々の影響度については必ずしも明確に説明されていませんでした。 本論文では、マルテンサイトの硬さにおよぼす固溶Cの影響を定量的に評価し、マルテンサイトの硬さの起源解明に挑戦しています。電気抵抗測定による固溶Cの定量化を行うとともに、転位密度およびミクロ組織の定量化を精緻に行うことで、固溶C・転位・析出物・粒界・残留オーステナイトが強度・硬さにおよぼす影響を定量的に評価し、固溶Cが強度発現に大きく寄与していることを明確に示しました。

・受賞者コメント:このたびは、名誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。 本論文の執筆にあたり、ご指導・ご助言を賜りました共著者の皆様に、心より御礼申し上げます。 今後も鉄鋼材料の発展に貢献できるよう、より一層努力してまいります。

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