所属:システム創成学専攻
役職:准教授
生年:1972
出身:兵庫県
E-mail:tyamada@sys.t.u-tokyo.ac.jp
URL:http://save.sys.t.u-tokyo.ac.jp/
現在の社会は大量生産・消費による成長期を経て、心の豊かさを重視する成熟期を迎 えている。その成熟社会の基盤となっているのは、主に高度経済成長期に効率を重視し て建造された重要構造物である。成熟社会に生きる我々は人々の心の豊かさを守るた め、これらの重要構造物をより安全・安心に利用していく必要がある。このため世界最 高水準スーパーコンピュータ「京」などの先端計算資源と高精度なシミュレーション技 術を用いて防災・減災へ資する研究開発を行う。
複数の力学現象が互いに影響を与え進展するような複合現象をマルチフィジックス現 象と呼ぶ。現実世界のほとんどの問題はマルチフィジックス現象を含んでおり、成熟社 会で必要となる高度な機械システムの設計等においてはその効率的な影響評価が求 められている。マルチフィジックス現象を計算機上で模擬するには個々の力学現象を 詳細に解析するための強力なシミュレーションツールと、それぞれの力学現象を結び つけるためのシステム化技術が必要となる。本テーマでは流体構造連成シミュレー ションを中核としてマルチフィジックスシミュレーション技術の研究開発を行う。
高度に成熟した情報網や交通網といったネットワークの信頼性・健全性を評価する技 術の研究開発を行う。特に重要構造物の機能喪失がネットワークに与える動的な影響 などをシミュレーションにより予測し、災害に強いネットワークの提案を目指す。
Keyword:計算力学、ハイパフォーマンスコンピューティング、マルチフィジックスシ ミュレーション、スーパーコンピュータ、ネットワークダイナミクス